2012年6月9日土曜日

ぼんやり日記 International: 日記・エッセイ・コラム


4月になり、毎年のように新しい出会いもあれば別れもありまして、そんな中いつも咲いている桜の花。TSUYOSHIが一番好きな花でもあります。つぼみを見てわくわくして、咲きはじめると宴の用意をして、満開になるとうっとりして、散って行く姿は奥ゆかしくて、また一年が楽しみになります。そんな桜の花ですが、今シーズン撮りました写真を載せてみたいと思います。

■3月27日 夜の桜

ふと見上げると桜の花。そんな夜のひととき。

いつの間にか咲いていた桜。我が家のよこ。思わずパシャリ。まだまだ、満開じゃないけど。

■3月29日 散歩

本日はなぜか休みなのでブラブラと散歩。

家の横の道。満開までもう少しかなー。

桜って思ったより白い。そんななか、ピンクに染まった桜発見。パシャリ。

またまた、家の横の道。両脇に桜が咲き乱れ、意外ときれいな道です。普段はここを通って駅まで行きます。

多摩川を散歩してて見つけた桜。我が家の近くには多摩川が流れているのですが、川沿いは散歩もできてきれいなスポット。だらだら。

川の反対側にはマンションがありました。なんとなくパシャリ。

さっそく夜桜での花見客たち。どうやら自分たちでライトアップしてるようです。加わりたい。飲みたい。

■3月30日 渋谷あたりのシダレ桜

渋谷で泳いで来た帰りに見つけた桜。

2012年6月3日日曜日

トラベロッジ - ウィチタ フォールズ - (Wichita Falls, アメリカ)


トラベロッジ - ウィチタ フォールズの最寄りの空港は、ウィチタ フォールズ, テキサス州 (SPS-シェパード空軍基地) - 5.3 km / 3.3 miです。


danayリトルフォールズニューヨーク

ホテルから観光スポットまたは空港までの直線距離を基準にしており、実際の移動距離とは異なる場合があります。

0.1 km 単位の概数を使用しています。

2012年6月2日土曜日

<冠詞に関する覚え書(38)>



= 覚え書(38) =

 今回は固有名詞を扱います。固有名詞と冠詞の用法は複雑であり、簡単な法則で全てを説明することは不可能です。また、通念の定冠詞にも言えることですが、ネイティブスピーカーにとって、固有名詞に冠詞が含まれるか否かの問題は理屈ではなく、生まれたときから耳にしてきた音をそのまま模倣しているに過ぎませんから、英語学を専門としないネイティブスピーカーに何らかの理論的な根拠や説明を求めても、徒労に終わることがほとんどでしょう。従って、ここでもごく一般的な傾向を述べることで満足せざるを得ないと思います。

原則として無冠詞で使う固有名詞

 まず、固有名詞は原則無冠詞で用いられるということは、当たり前のように言われることですが、具体的にいろいろな固有名詞を考えてみると、それほど単純ではないことが分かります。しかし、「固有名詞は無冠詞」というイメージが強いのは、日常的によく意識に上る固有名詞が無冠詞であることが多いからです(むしろ、正確には、日常的によく意識に上るような固有名詞だからこそ、簡潔に無冠詞で使うのです)。これらの固有名詞の主なものは、人名と(ある種の)地名です。定冠詞は、話し手と聞き手の間で「どの…」であるかが分かっている(とみなした)という印として使われる語ですから、固有名詞の場合もその語感に基づいて定冠詞と用いられていると分かりやすいのですが、一方で、掲称として無冠詞を使うと� ��う語感があるために、その2つの語感がぶつかり合って多少の混乱が生じていると考えられます。人名と地名は、挙示され、掲示される代表的な言葉ですから、ある種のものは無冠詞で用いられるのが普通の現象となります。原則無冠詞で用いられる代表的なものには次のようなものがあります。

【原則無冠詞】 人名 国名 大陸名 州名 県名 市町村名 など

身近な人名や地名は、頻繁に意識に上り、日常的なコミュニケーションの中で口にされる可能性が高く、わざわざ「あの」、「その」を表す定冠詞を使わなくても特定し、同定できるはずです。また、人名は呼びかけなど掲称性の高い局面で用いられることが多いことも影響していると考えられます。国名や都市名なども見出しのように挙示される場面で使われることが多いことも影響しているでしょう。人名やある種の地名が無冠詞で使われ始めると、なじみのない人名や同種の地名も同じように無冠詞で使われるようになっても不思議ではありません。このような事情から、人名や国名、市町村名など上述の地名は無冠詞が習慣となっていると思われます。これらの例をほんの少しだけ挙げておきます。

Palmer(パーマー) Japan(日本) Holland(オランダ) France(フランス) Eurasia(ユーラシア) America(北アメリカ;南アメリカ;アメリカ大陸全体) North America(北アメリカ) Mississippi(ミシシッピ州) Colorado(コロラド州) Washington(ワシントン州;ワシントン市) 's-Gravenhage(スフラーフェンハーヘ;「ハーグ」の正式名称) Hyogo (Prefecture)(兵庫県) Kyoto Prefecture(京都府) Kyoto(京都府;京都市) Kyoto City(京都市) Nagoya City(名古屋市) Shibuya Ward(渋谷区) Minato Ward(港区) Shibuya Ward, Tokyo(東京都渋谷区)

しかし、同様の固有名詞にも次のような表現があります。

the Palmers(パーマー夫妻;パーマー一家) the Netherlands(オランダ) the French Republic(フランス共和国) the Eurasian Continent(ユーラシア大陸) the Americas(南北アメリカ) the Washington State(ワシントン州) The Hague(ハーグ;この名前は「スフラーフェンハーヘ」の通称で、元々「例のあの(伯爵の)領地(生垣)」を表していたらしい) the Tokyo Metropolis(東京都) the city of Kyoto(京都市) the Shibuya Ward of Tokyo(東京の渋谷区)

また、通例無冠詞で用いられるものに天体があります。これらの多くは、ローマ神話の神の名前に由来しますから、神の名が無冠詞であるのと同じように無冠詞です。

Mercury(水星) Mars(火星) Neptune(海王星) Vega(ベガ) Halley's Comet(ハレー彗星) Comet Hyakutake(百武彗星) Ursa Major(大熊座) Cygnus(白鳥座)

天体にも次のように定冠詞を伴うものがあります。

the Andromeda Galaxy(アンドロメダ銀河) the Milky Way(天の川) the Great Bear(大熊座) (the) Northern Cross(白鳥座) (the) Earth (or (the) earth)(地球) the moon (or the Moon)(月)

「地球」に関しては語感の揺れが見られる典型的な語ですが、Mercury や Mars と同列の天体として考えるときは Earth が用いられ、the sun や the moon と同列の遍在通念(「第17話」を参照)として考えるときは the earth が用いられます。その中間が the Earth です。無冠詞の earth は一般的に熟語で使われます(例えば、on earth = いったい。「第35話」を参照)。

固有名詞の一般的特徴

 これら以外にも、固有名詞と冠詞の複雑な関係がたくさんありますが、これらをできるだけ整理して、見通しを良くするのが今回の目標です。まず、固有名詞と冠詞の関係について、表現形式、イメージ、文体の点から、一般的にどのようなことが言えるのか、まとめておきます。

T 定冠詞を伴いやすい固有名詞
◎ 表現形式
[1]the 複数:(例)the United States the Alps
[2]the A of B (まれに the A for B, the A in B など):(例)the Gulf of Mexico the University of Tokyo
◎ イメージ
[1]境界線があいまいで統一体としてイメージしにくく、全体像が分かりにくい:(例)海洋 河川 半島 砂漠 など
[2]有名なものや話題になりやすい(なりやすかった)(単なる名称というよりも、実体としてどのようなものかを意識しやすい(しやすかった))ために、「例の、あの」という意識が働きやすい(働きやすかった):(例)船舶 列車 橋 トンネル 建造物 など
[3]基礎となる名詞が本来可算名詞であるので、無冠詞で使いにくい:(例)the White House The Economist など
◎ 文体
[1]穏やかで悠長
[2]正式で堅苦しい

U TとVの中間的な固有名詞
◎ 表現形式
[1](the) 形容詞 (or 固有名詞の形容詞用法)+普通名詞:(例)the English Channel the Ritz Hotel
[2](the) 普通名詞+固有名詞(付置規定):(例)the River Thames (the) Hotel Ritz 

V 無冠詞になりやすい固有名詞
◎ 表現形式
[1]1単語の固有名詞:(例)Japan Jupiter
[2]「形容詞 (or 固有名詞の形容詞用法)+固有名詞」全体が一体となっている固有名詞:(例)New York Old Japan 
◎ イメージ
[1]境界線が明確で統一感がある
[2]頻繁に使われており、非常に身近に感じられているか、逆に、ほとんど知識がなく、よく分からない「音」に近い(実体としてどのようなものか、というよりも単なる名称として感じられる傾向にあるもの)
[3]基礎となる名詞が本来不可算名詞であり、無冠詞でも違和感がない
◎ 文体
[1]簡潔で鋭い
[2]事務調、無味乾燥、ぶっきらぼう、卑近

W 不定冠詞・複数形が用いられる固有名詞
◎ イメージ
[1]同種のものが複数存在することが意識されやすい:(例)製品 作品 チェーン店 など
[2]「どの…、どれ」というよりも「どんな…、どのような…」という意識が働きやすい:(例)a stagnating Japan

以上の点を踏まえて、固有名詞と冠詞を見て行きましょう。まず、定冠詞と共に用いられることが多いものからです。

定冠詞を伴いやすい表現形式[1]

[1]the 複数:(例)the United States the Alps

複数名詞を基礎にした固有名詞が"the 複数名詞"という形で用いられるのは、「境界線があいまい」な場合に定冠詞が用いられることと根本的に関連があります。いずれの場合も the を付けることによって統一性を持たせようとしているのです。例えば、"books"は漠然と複数の「本」を意味していますが、"the books"とすると、「それらの本」であり、何らかの意味でまとまりを持った集合体を指すことになります。つまり、複数あるということは、本来、ばらばらであるわけですが、それらを1つにまとめる手っ取り早い方法として、定冠詞がそこにあるということです。複数形の名詞を使って、固有名詞として1つの特定のものを述べようとする場合も同様であり、統一感を持たせるために定冠詞を使いたくなるわけです。この"the 複数名詞"は、「第22話」の後半で述べた、人々の集団を表す"the+名詞"やその他の"the+複数名詞"などの場合も基本的に同様です。固有名詞の例を少しだけ挙げておきます。

the Alps(アルプス山脈) the West Indies(西インド諸島) the Netherlands(オランダ) the United States (of America)(アメリカ合衆国) the Philippines(フィリピン)

なお、これら複数形の固有名詞は、原則として単数扱いされるもの(例えば国名)や複数扱いされるもの(例えば山脈や群島)があり、統一体としてのイメージの強さに違いがあることが分かります(ここでは、冠詞の用法と直接関係ありませんから、詳述しません)。

定冠詞を伴いやすい表現形式[2]